お月見(十五夜)といえばおだんごですね。
お月様を見ながらで食べるおだんごといえば、丸くて白くてピラミッド状に重なっているのを想像しますよね。
沖縄のお月見で食べるおだんご「ふちゃぎ」はその想像をはるかに超えていきます!
なぜあんなインパクトの強い不思議な形になったの?!
不思議ですよね。
でも十五夜になると無性に食べたくなる‥(私だけ?)
ということで今回は沖縄のお月見で食べられている「ふちゃぎ」や「沖縄の十五夜」について解説していきます。
この記事はこんな人にオススメ!
- 沖縄の十五夜っていつ?と思っている方
- ふちゃぎってなに?と思っている方
- 不思議なふちゃぎの由来について知りたい方
- ふちゃぎの美味しい食べ方を知りたい方
この記事を読めばわかること
- 沖縄の十五夜がいつ行われるのか
- ふちゃぎの意味・由来
- ふちゃぎの味がどんな味か
沖縄の十五夜を行う時期
沖縄の十五夜は旧暦の8月15日
沖縄は内地とは違い旧暦の行事が多いですよね。
沖縄の十五夜も同様、旧暦の8月15日に行われます。
ちなみに沖縄では十五夜のことを「ジューグヤ」といいます。
沖縄では十五夜に大綱引きや組踊なども行われている大切な年中行事の一つになっています。各地で「月まつり」や「月うがみ」「ジューグヤガミ」などと言われ親しまれています。
ちなみに‥
2021年度の十五夜は、2021年9月21日(火)
2022年度の十五夜は、2021年9月10日(火)
2023年度の十五夜は、2021年9月29日(火)
ふちゃぎの由来について
ふちゃぎは小判型、もしくは俵型をした白餅に茹でた小豆をまぶしたもの。
沖縄の十五夜では伝統行事と同様に豊年祈願がされています。
また豊年祈願を行いながら今年のこれからの豊作・不作を判断する占いの要素もありました。
ふちゃぎの意味や由来
沖縄の十五夜(旧暦8月15日)の「中秋の名月」でお供えするだんごが「ふちゃぎ」です。
そんなふちゃぎの由来となるものをご紹介します。
ふちゃぎは縁起物でふちゃぎの餅と小豆には意味があります。
魔除け :ふちゃぎで使う小豆には魔除けの意味がある
子孫繁栄 :餅が母親、小豆が子どもを表す
夜空 :餅が月、小豆がその周りの星を表す
魔除の力がある小豆を潰さずにだんごにまぶすことで、
その年の災難を避けられるように祈願しているそうです。
ふちゃぎを仏壇や火の神様(ヒヌカン)にお供えして
今年の工作に感謝して来年の豊作も祈願します。
ふちゃぎの由来となった物語
ふちゃぎの由来となった物語があります。
むかしむかし
魔物に惑わされていつの間にかお墓に入れられて、何も食べないままの人がいました。
ちょうどそこへ遊郭へ遊びに行こうと男二人組が通りがかりました。
墓を通り過ぎようとした時、雨が降ったので雨宿りのため墓の入り口でお喋りをしていました。
魔物に惑わされている人は言葉を話すことができなかったため、後ろから二人の男の肩に手を置き助けを求めました。
いきなり冷たい手に掴まれて幽霊かとびっくりした男二人は墓の軒先へと飛び出したため、閉じ込められていた人も一緒に墓の外へ引っ張り出されました。
驚いている男二人に、魔物に惑わされ墓に入れられていたのだと事情を話し感謝を伝えました。
そしてその人の家まで連れて行ってもらいますが、家ではその人がいなくなって49日が経っていたため、亡くなってしまったとして初七日をしようと餅菓子を作って準備しているところでした。
そこに死んだと思われていた本人が帰ってきたため家族は非常に喜びました。
初七日のために作られていた餅は、生きて帰ってきたお祝いに赤い小豆を付け生還を祝うのもに代わりました。
やがてそれを「ふちゃぎ」と呼びようになりました。
その後、十五夜のお供物として食べるようになりました。
参考文書:沖縄本島・沖縄県那覇市久米~『那覇の民話資料』第三集真和志地区(2)
この物語を読むと小豆で魔除を行うというのも納得できますね
ふちゃぎの味はどんな味?
ふちゃぎの味はザ・シンプル!
ふちゃぎは、だんご粉(白玉粉)に塩と水を加えてこねて練ってゆでた小豆をまぶして作ります。
なんとシンプルな作る方!
というわけで‥
味ももちろんシンプルです!
上の写真は私が商店で買ってきたものですが‥塩も入っていなかったため
餅と豆(小豆)の味!
という本当に「素材の味」というシンプルさでした。
見た目も味も楽しめるふちゃぎも登場!
しかし今では見た目も味も楽しめるふちゃぎが色々と登場しているようです。
以下Twitterより参照しています。
これは本当に最近の発売ですね。
知らなかった‥。ファミマに買いに行ってみようかな。
そして翌日(2021年9月22日)ファミリーマートで買ってきました!
↓ ↓ ↓ ↓
じゃ〜ん!!
食べてみたらお餅も甘くて柔らかくて‥
とてもおいしかったです。
もはやふちゃぎと言っていいのか…
でもお餅に小豆ですもんね。うん。ふちゃぎです。
来年も出るかな。また食べたいです。
色とりどりでキレイですね。
色だけではなくて、味付けも沖縄ではで楽しめますね。
まとめ
沖縄の十五夜やふちゃぎについての解説、いかがでしたか?
十五夜やふちゃぎには様々な想いや意味があったんですね。
そしてふちゃぎも色々と進化しています。
今年も月を眺めながら魔除や子孫繁栄、豊年を祈ってウートート。
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